息子は「高卒・年収約350万円」になりそうですが、このままいくと将来はどうなるんでしょうか?
結論から言うと、必要以上に悲観することはありません。学歴や年収の数字だけで未来を不安に感じる必要はないんです。今回は、時間と複利を味方につけるとどうなるか、我が家の息子を例にシミュレーションした結果をお届けします。
人生はだれでも不確定要素だらけ。だからこそ「今ある条件」で可能性を探る
今は、大学に行っても就職してもどんな人生を選んでもどうなるか分からない時代です。
今回ご紹介するシミュレーションは、あくまで「高卒・年収350万円(手取り280万円)・22歳まで実家暮らし」になる予定の我が家の息子をモデルにした、一つの仮定のお話。必ずこの通りにするべき、というものではありません。
ですが、「将来が少し厳しい」とされがちな状況だからと、思考停止する前に、「すでに持っている、今ある条件内で何ができるか」をシミュレーションして可能性を広げていくことはできます。
「やり方次第でこれだけの選択肢が作れるんだ」というロードマップを自分の中に持っておくだけで、未来の見え方はガラリと変わります。あくまでもシミュレーションですが、実現不可能とは言い切れない未来へのステップを順に見ていきましょう。
ステップ①:最初の10ヶ月で「生活の土台(現金)」を作る
まずは、何かあったときの生活防衛資金や、将来の引越し費用として【200万円の現金資産】を作ることからスタートします。
実家暮らしという環境をフルに活かして、毎月20万円を貯蓄に回すことができれば、10か月(200万円 ÷ 20万円)で達成可能です。
「まずは10ヶ月で土台を作る」
これだけで、これからの20代の動きやすさが格段に変わります。手元にまとまった現金があるという事実だけで、人生の選択肢に最初のゆとりが生まれるからです。
ステップ②:投資をスタートして「時間」を味方につける
土台となる現金200万円が貯まったら、ここから「時間」を味方につけた投資のスタートです。
- 22歳までの残り38か月: 毎月20万円を「オルカン(全世界株)」へ積立投資
- 運用の結果: 22歳時点で投資資産は約850万円(年利7%仮定)
22歳で一人暮らしを始めるために50万円を支出しても、手元には「現金150万円 + 投資資産850万円 = 総資産 約1,000万円」が残る計算になります。
大卒の同級生が「これから社会人として頑張るぞ」とスタートラインに立つタイミングで、すでに1,000万円という資産を持って20代をスタートできる。これこそが、高卒で早くから働き始めることの最大の強みであり、アドバンテージです。
ステップ③:無理のない「手取りの20%」で40代の選択肢を広げる
22歳で一人暮らしを始めたら、生活費を月20万円(年間240万円)に抑え、手取り280万円の残りの枠(年間40万円・月5万円弱)を、以下のようなバランスで配分していきます。
- オルカン積立(手取りの15%): 毎年42万円(月3.5万円 / 年利7%仮定)
- 現金貯金(手取りの5%): 毎年14万円(月約1.2万円 / 利息なし)
全額を投資に回すのではなく、手元の「現金クッション」も毎月約1.2万円ずつコツコツ増やしていく手堅いプランです。
この条件で運用・貯金をした場合の、年齢ごとの総資産の推移(目安)がこちらです。
| 年齢 | 投資資産(目安) | 現金残高 | 総資産の合計 |
| 22歳 | 約 850万円 | 150万円 | 約 1,000万円 |
| 30歳 | 約 1,890万円 | 262万円 | 約 2,150万円 |
| 35歳 | 約 2,890万円 | 332万円 | 約 3,220万円 |
| 40歳 | 約 4,300万円 | 402万円 | 約 4,700万円 |
| 44歳 | 約 5,730万円 | 458万円 | 👑 約 6,190万円 |
| 45歳 | 約 6,270万円 | 472万円 | 約 6,740万円 |
生活費が月20万円(年間240万円)の場合、4%ルール(25倍)で計算したFIRE(早期リタイア)ラインは「6,000万円」です。
22歳以降の積立ペースをぐっと現実的なラインに落とし、現金を毎年しっかり手元に残しながら進めても、【44歳頃には総資産6,000万円の大台を突破する】という計算になります。
💡 もし「年利7%は出来すぎ?」と思ったら…
世界経済の成長を少し保守的に見積もって、【年利5%】で計算し直してみても、結果は48歳時点で総資産6,000万円を突破します。
💡 なぜ40代で6,000万円も貯まるのに、NISAの非課税枠(1,800万円)を使い切らないの?
NISAの枠は、あくまで「自分が実際に財布から出した金額(投資元本)」だけでカウントされます。運用で増えた「利益」の分は、どれだけ膨らんでも枠を一切圧迫しません。
今回のシミュレーションで、44歳までに実際に出した投資元本は、合計で「1,684万円」
- 18歳〜22歳まで:760万円
- 22歳〜44歳まで:42万円 × 22年間 = 924万円
1,800万円の非課税枠に収まっています。つまり、44歳時点の投資資産(約5,730万円)のうち、4,000万円以上は「複利の力で増えたお金」なんです。国が認めたNISA非課税枠の中で運用しているため、この4,000万円には税金が1円もかかりません。
もちろん、これはただのシミュレーションです。ですが、18歳から「時間」と「福利」を味方にコツコツ続ければ、高卒・年収350万円でもこれだけの資産を作るポテンシャルがあるという事実は、とても心強い味方になります。
まとめ:投資に全振りしなくてもいい。ここから先は自分次第!
最近「NISA貧乏」という言葉ができたり、「若いうちは自己投資すべき」という意見があったりします。
けれど、無理にどちらか一方に振り切る必要はありません。今回のシミュレーションはあくまで土台。ここから先は、自分の価値観に合わせてアレンジ自在です。
「手元の現金をもっと増やして、旅行や趣味に使いたい」
「少し収入が増えたから、その分をさらに投資に回してスピードアップしたい」
どんなカスタマイズをしてもOKです。
大事なのは、世間一般の「普通」や「無理」という声に無条件に悲観し不安を感じるのではなく、今ある条件でどういうことができるのかシミュレーションして可能性を広げていくこと。
40代で絶対にFIREして仕事を辞めなければいけないわけでもありません。
20代で1,000万、30代で2,000万と、手元の現金と資産がバランスよく増えていくだけで、「いざとなれば別の道も選べる」という心の余裕が生まれます。
学歴や今の年収という「数字」だけで、子どもの未来を不安視する必要はありません。
「時間と複利」という味方を賢く使いながら、自分とって一番心地いいペースで、一歩ずつ歩んでいくよう息子には伝えました。
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カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。

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