せっかく個人で受けられる模試を3つも申し込んだのに、まさか受けていなかったなんて……。
「模試は受けるもの」という私の常識が、息子には通用しませんでした。17年経っても、彼の行動は私の予測の範囲を軽々と越えていきますね(涙)
現在の学力は「未知数」。母の焦燥
高3で不登校を経験しましたが大学への進学を希望した息子。紆余曲折を経て9月から通信制高校へ籍を置くことになりました。 環境が整い、次はいよいよ現役での大学進学に向けた準備……と、親の私は(勝手に)青写真を描いていました。
息子には、高1の夏にオープンキャンパスで一目惚れした第一志望の大学があります。しかし、現実は非常に厳しいものでした。
- 高2の冬から模試を一度も受けていない
- 高3の定期テストもほぼ未受験
果たして希望大学は合格圏内なのか、それとも無謀な挑戦なのか。 今の実力が全く見えないまま、高3の学習範囲も手付かずという状況に、私は焦りを感じていました。「せめて受験校を絞るための現在の学力を知らなければ」と息子を説得します。
「そうやな、模試は受けといた方がいいな」
息子の言葉に安堵し、自分で申し込むよう促しましたが、例によって動く気配はありません。刻一刻と申込期限が迫る中、しびれを切らした私は、3つの模試をまとめて代理で申し込むという強硬手段に出ました。
「本人に任せたい」という理想と、「このままでは何も始まらない」という現実。 私の心は、整えられた部屋とは対照的に、まさにカオス状態でした。
模試当日:会場までの距離と、止まった時間
いよいよ迎えた模試当日。 「試験は受験の練習」という認識があれば、会場には余裕を持って向かうはず。そう信じていた私の期待は、早々に打ち砕かれます。
会場まで1時間半以上かかるにもかかわらず、開始2時間前になっても息子は眠りの中。 慌てて問い合わせ先に電話をし、遅刻入室の許可を得て、ようやく彼を家から送り出しました。
2回目も、3回目も、常に綱渡りのようなギリギリの出発。 「10分前到着」という概念は、今の彼の辞書には存在しないのだと痛感させられる朝が続きました。
成績発表の日、突きつけられた「無」
そして、運命の成績公開日。 希望大学との距離を測る物差しを手に入れられるはずだと、私はアプリを開きました。
しかし、画面に表示されたのは驚くべき結果でした。
——成績が出ていない。
一瞬のパニックのあと、私はすべてを悟りました。 「彼は、会場へ行くように見せかけて、受けていなかったんだ」
「申し込んだのだから、受けるだろう」という私の思い込みは、あまりに甘かったのです。 17年という歳月をかけて育ててきたつもりでも、彼の斜め上の行動は、常に私の想像力を凌駕していきます。
謎に包まれた学力と、続く日常
結局、3回分の受験料(約8,000円×3回)だけが消え、息子の学力は依然として謎に包まれたまま。
「現役で大学へ行きたいと言ったのは誰?」 喉元まで出かかった言葉を飲み込み、今日も私は努めて冷静に声をかけます。
「レポート、進んでいる?」 「やるやる」
動画を視聴し、毎月のレポートを提出しなければ、卒業に必要な単位さえ危うくなります。 家計も部屋も、仕組みを作れば整います。けれど、「人の心」だけは、仕組み通りには動かない。
コスモス(秩序)の心を取り戻せる日は、まだ少し先になりそうです。
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カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。


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