通信制高校に転学、心機一転がんばるかと思いきや・・・
現実はそう甘くありませんでした。通信制の学習は遅々として進まず、私のメンタルがさらに鍛えられる日々が続きます。
動き出した「通信制高校ライフ」の光と影
夏の狂騒曲のようなドタバタを乗り越え、模試の「ブッチ」という洗礼を受けながらも、息子はようやく通信制高校という新しい居場所に籍を置くことになりました。
幸いなことに、送り出す側の全日制高校の先生も、受け入れてくださった通信制高校の先生も、非常に温かく対応してくださいました。 「最近は転学を選ぶお子さんも多いですから」という言葉に救われつつも、ふと息子のいた学年で1クラス減っていた事実に気づき、現代の教育環境の厳しさに少しだけ複雑な思いを抱いたりもしました。
とにかく、9月から彼の新しい日常がスタートしました。
通信制高校のシステム:理想と現実
息子が選んだのは、愛知県にある通信制高校です。 大阪在住の私たちは大阪校を希望していましたが、定員がいっぱいだったため愛知校に所属することに。通学は年に一度、2泊3日のスクーリングのみ。
日々の学習は非常にシンプルです。
- 動画講義を見て学ぶ
- 確認テスト(レポート)を毎月20日までに提出する
この2本柱で単位を積み上げていきます。高1・高2時代の単位は修得済みだったので、卒業まではあと一息。 シンプリストの視点で見れば、これは非常に効率的で「すぐ終わる未来」が見えるはずの設計でした。
……しかし、ここからが本当の「忍対テスト」の始まりでした。
「自由」という名の自己管理という壁
通信制高校のシステムは、スマホ一つでいつでもどこでも学べる、まさに現代的な柔軟さを備えています。 しかし、その「柔軟さ」は、高い自己管理能力を必要とします。
9月に転学した息子の場合、5月から12月までの8ヶ月分の学習を、9月から12月までのわずか4ヶ月で完了させなければなりません。 しかし、肝心の本人には全くと言っていいほど危機感がありませんでした。
「レポート、やったの?」 「大丈夫、まだ時間はあるから」
家計管理や仕事においてデッドラインから逆算して動くことが習慣化している私にとって、彼の「根拠のない余裕」は理解しがたいものでした。 本来は毎月提出すべきところ、中途入学の配慮で「12月20日までにすべて出せばよい」という温かいご提案をいただいていましたが、それがかえって彼の「先延ばし癖」に拍車をかけていたのです。
ゆっくりでも、進むべき方向は合っている
正直なところ、全日制高校で「行かなきゃいけないのに、行けない」という中途半端な不登校状態を続けていた頃に比べれば、転学したことで家庭内の空気は格段に軽くなりました。
息子自身も、出席日数との闘いから解放され、表情が柔らかくなったのは事実です。
ただ、「心機一転、さっさと単位を取って受験勉強に全振りする」という親の理想通りには、人は動かないものですね。通信制高校の自由さは、同時に「自分を律する力」をどこまでも試してきます。
それでも、転学したことで確実に一歩は前進しました。 スピードは牛歩のようでも、方向さえ合っていればいつかは目的地に辿り着けるはず。
不登校から大学進学への道……親の忍耐力という名のコストを支払いながら、物語はまだ続きます。
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カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。


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