幼稚園で九九を覚えたって聞くと『すごーい!才能あるかも』って期待しちゃいそうですけど、実際の毎日の子育ては相当カオスだったんですよね……?
まさにその通りです(笑)。特定分野の集中力は確かにすごかったのですが、衝動性や過敏さが激しくて、親としては毎日ヘトヘトでした……。我が家のリアルな体験談をお話しします。
幼稚園で九九をマスター!「ギフテッド」ではなく「特性」だった
前回の記事(5つの特性一覧)でも触れましたが、わが家の息子は幼稚園の年長で九九をすべて覚え、掛け算の意味まで理解していました。
🔗【連載①/全3回】ASD傾向・発達凸凹息子の5つの特性!18年間のリアルな変化一覧(比較表付き)
幼稚園のお絵描き帳を開けば、ページ全体に数字がびっしり。電車にも強烈な興味があり、全国の特急電車や地元を走る電車の型番まで丸暗記していました。
一見すると「神童か!?」「ギフテッドでは!?」と思われるかもしれません。
しかし、これは決して親が早期教育を施した結果ではありませんでした。 きっかけは幼稚園の送迎バスの運転手さんです。どんな話の流れだったのかは分かりませんが、運転手さんが息子に「掛け算の概念」を教えてくれたのです。
幼稚園バスから降りると、息子は「3×4は?」「7×6は?」と目を輝かせて聞いてくるようになり、どうしても九九を覚えたがりました。そこで九九の表を渡してみたところ、丸暗記するだけでなく「掛け算の意味(概念)」まで自力で理解してマスターしてしまいました。
ですが、これは「天才」というよりは、ASD傾向によく見られる「特定分野への突出した執着と記憶力」という特性そのものでした。
周りからの「幼児教室に通わせたら?」を断り、泥団子作りを選んだ理由
当時、周りのママ友や知人からはさんざんこう言われました。
「こんなに算数が得意なら、絶対に公文に通わせた方がいいよ!」 「幼児教室に行かせたら、どんどん伸びるんじゃない?」
周りは盛り上がってくれましたが、私は毎日の生活がカオスすぎて手放しで喜べず温度差を感じたほどでした。そして、我が家では早期教育は選択しませんでした。
理由は明確です。
- 息子本人が行きたがらなかった
- 息子の性格上、毎日の宿題をコツコツこなすような学習スタイルは絶対に合わない
- 無理にやらせれば、せっかく好きな算数(数学)が嫌いになってしまうリスクが高い
- 小2で習う九九を年長で知っていても、たった2〜3年先取りしているだけ
子どもの頃に興味のあることをどんどん吸収するのは自然なことです。大切なのは「先取り」ではなく、「成長に合わせた学び」だと感じていました。
そのため、幼少期は習い事に追われるよりも、近くの公園で木登りをしたり、砂場でひたすら穴を掘ったり、ピカピカの泥団子を作ったりと、息子がやりたいようにさせる自由な時間を大切にしました。しっかりと体を動かさないと夜の寝つきが悪くなるので体力を消耗させることに重きを置いていたということもあります。
正直、毎日の生活だけで精一杯。習い事のスケジュールに合わせて息子を行動させるのは考えるだけでもヘトヘトで、私の気力が湧かなかったことも今振り返ると大きな理由のひとつでした。
やかんラッパ飲み・音恐怖・冬の半袖…カオスすぎた幼少期のエピソード
九九を覚える一方で、日常生活はまさにカオスそのもの。
当時の息子の特性を振り返ると、親の指示や言葉が通りにくく、苦労の連続でした。
1. 突出した衝動性(後先考えずに動いてしまう)
- やかんラッパ飲み: みんなのために用意されたお茶のやかんを、のどが渇いたお茶が飲みたいという衝動でラッパ飲みしてしまった
- 順番が待てない: 興味があることに対しては順番を待つことができず、感情のままに動いてしまう
- 石投げ: この石を地面に投げつけると砕けるのかなど、興味がわくと危険を考えず石を投げてしまった
2. 極端な感覚過敏と感覚鈍麻
- 感覚過敏: 大きな音が苦手(掃除機やドライヤー、大型車の走行音程度でも急に大きな音がすると怖がる)。目をつぶって顔にシャワーをかけられるのを怖がる。
- 感覚鈍麻: 気温に鈍感で、真冬でも「半袖・半ズボン」で平気な顔をして過ごす
ちなみに、洗濯機がぐるぐる回っているのを見ると「気持ちいい~」そうです。
3. 変化への強い抵抗(スケジュールの事前説明)
急な予定変更があると激しい癇癪を起こすため、朝から1日のスケジュールを順に説明。 「時計の長い針が一番上の『12』に来たら出発」と、具体的に説明して事前に納得させる工夫が欠かせませんでした。
まとめ:幼少期の強い特性とどう向き合うか
小さい頃は言葉でのコミュニケーションが難しく、「なんで普通にできないの……」「いつまでこのカオスが続くのか」と途方に暮れることばかりでした。
ですが、どれだけ特定分野が得意でも、あるいは逆に特性が強くて生活がカオスでも、幼少期に一番大切だったのは「子どもの特性を否定せず、コントロールしようとしないこと」でした。
そして、この「特定分野には強いけれど、コツコツ続けるのが苦手で、好き嫌いが激しい」という幼少期の特性は、時を経て高校受験や高校生活で大きなネック(壁)として再燃することになります。
次回は、言葉が巧みになった中学〜高校時代、そして18歳になった現在の「白黒思考・挫折・家庭内ルール」について詳しくお話しします。
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カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。

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