通信制高校に転学したけれど、もしレポートが間に合わなくて卒業が延びてしまったら大学受験できないんじゃ・・・・。
我が家では「確実に大学受験の資格だけは持っておこう」と、保険として高卒認定試験を受けました。前の学校で取った単位を活かせば、試験は驚くほど少なくて済む場合があります。
高卒認定試験(旧大検)とは?受験前に知っておきたい基本
高卒認定試験は、文部科学省が実施する「大学入学資格」を得るための試験です。(旧大学入学資格検定)
- 試験時期: 毎年8月(出願:4月初旬〜)と11月(出願:7月中旬〜)の2回。結果は翌月に届きます。
- 単位の免除: 高校で取得済みの単位があれば、その科目の試験が免除されます。※「単位修得証明書」を前の高校に依頼して作成してもらう必要があります。
- 注意点: 学歴としては「高校卒業」にはなりません。あくまで大学受験ができる資格を得るためのものです。
【完全解説】高卒認定試験・申し込み(出願)の5ステップ
出願手続きは少し複雑に見えますが、順を追えば大丈夫です。絶対に省略できない5つのステップを解説します。
ステップ1:受験案内を入手する
まずはすべての書類が入った「受験案内」を手に入れます。
- 配布場所に取りに行く: 各都道府県の教育委員会や特定施設に取りに行く
- ネットで取り寄せる: ネットで申請すると「テレメール」で届く(届いた書類に案内が同封されていますので後から送料・手数料を支払う)
ステップ2:必要な書類を集める
受験案内や文部科学省サイト中の「フローチャート」で確認し、以下の書類を準備します。
- 受験願書: 案内に同封されています。
- 受験料(収入印紙): 郵便局で購入。出願書類郵送時にその場で買って貼るのが確実です。
- 7科目以上:8,500円
- 4〜6科目:6,500円
- 3科目以下:4,500円
- 写真2枚: 縦4cm×横3cm。
- 住民票または戸籍抄本: 本籍地記載があるもの。コンビニ交付も活用しましょう。
- 試験科目の免除に必要な書類: 在籍していた高校に「単位修得証明書」を書いてもらいます。厳封されているので、開けずにそのまま提出します。(厳封されたものと、中に入っている書類のコピーをもらう。コピーで免除科目を確認できる)
ステップ3:受験科目・免除科目を確認する
単位取得証明書の内容と、受験案内の基準を照らし合わせ、自分が何を受け、何を免除できるか確認します。
ステップ4:特別措置を申請する(希望者のみ)
別室受験などの配慮が必要な場合は、専用の申請書を同封します。
ステップ5:出願書類を提出する
案内に同封されている専用封筒に入れ、必ず郵便局の窓口から「簡易書留」で発送します。ポスト投函はNGですので注意してください。
【実録】わが家の修得単位と免除の仕組み
我が家の息子の場合、高卒認定出願(高3の夏)時点で取得できていた単位は以下の通りです。(全日制高校で高1・高2の単位はすべて取得できていました)
高校での修得単位データ
| 該当する試験科目名 | 科目名 | 免除に必要な修得単位数 | 修得単位数 | 修得学年 |
| 国語 | 現代の国語 | 2 | 3 | 高1 |
| 言語文化 | 2 | 3 | 高1 | |
| 地理 | 地理総合 | 2 | 未取得 | |
| 歴史 | 歴史総合 | 2 | 2 | 高1 |
| 公共 | 公共 | 2 | 2 | 高2 |
| 数学 | 数学Ⅰ | 3 | 4 | 高1 |
| 科学と人間生活 | 科学と人間生活 | 2 | 未取得 | |
| 物理基礎 | 物理基礎 | 2 | 2 | 高1 |
| 化学基礎 | 化学基礎 | 2 | 4 | 高2 |
| 生物基礎 | 生物基礎 | 2 | 2 | 高1 |
| 地学基礎 | 地学基礎 | 2 | 未取得 | |
| 英語 | 英語コミュニケーションⅠ | 3 | 3 | 高1 |
理科の免除・合格要件について(重要!)
理科(上記の表の青字)については、以下の①または②のいずれかの要件を満たす必要があります。
①「科学と人間生活」の1科目 + 「基礎」を付した科目のうち1科目(合計2科目)
②「基礎」を付した科目のうち、いずれか3科目(合計3科目)
わが家の場合、以下の単位を前の高校で取得していました。
- 物理基礎(高1):2単位
- 化学基礎(高2):4単位
- 生物基礎(高1):2単位
これにより、②の「基礎3科目」の要件を満たしたため、理科のすべての試験が免除となりました。(「科学と人間生活」「地学基礎」の受験は不要となった)
結果として、息子が受験したのは「地理総合」のたった1科目だけ。全日制高校で取得した単位をフルで生かすことができました。
⚠️ 令和8年度からの変更点
2026年度(令和8年度)からは、科目に「情報」が加わるなど基準が変わります。最新の受験案内を必ずチェックしてください。
⇒文部科学省サイト:高等学校卒業程度認定試験
まとめ:高卒認定は不登校受験生の「最強の保険」
高3で転学し、環境がガラリと変わる中で「大学受験の資格だけはキープできている」という安心感は、心の大きな支えになりました。
もちろん大学受験勉強はまた別の話です。けれども「前の学校での頑張り」は、たとえ中退や転学をしても消えることはありません。こうして公的な資格として活かすことができます。
まずは受験案内を取り寄せ、前の学校に証明書を依頼することから始めてみてください。一歩踏み出すことで、カオスだった進路が少しでもコスモスに近づきますように🌸
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