外食も公園も無理だった。ワンオペ育児でひたすら息子と街を彷徨うしかなかった私が救われた本

育児のカオス

カオスさん

毎日子どもの癇癪とこだわりが激しくて、限界……。ワンオペで睡眠時間も食事時間も十分にとれず心が休まる暇がありません。

コスモスさん

今、目の前のお子さんを前にヘトヘトになっている方へ。まずは「毎日本当にお疲れ様です」と言わせてください。実は、いま自立へ向かって歩み始めたわが家の18歳の息子も、生まれたその日から手がかかる「カオス」の塊のような子だったんです。今日は、そんなカオス状態の私の心の支えになった本をご紹介します。


生まれた日から助産師さんに「大変よ〜」と言われた息子

わが家の第一子である息子は、とにかく手がかかる子どもでした。

寝付くのが致命的に下手。おんぶや抱っこをしようとのけぞって拒否。こだわりが強すぎて道端で一度立ち止まったら動かない。興味のないことは暴れて拒否するのに、興味があることは延々と繰り返す……。さらに掃除機やドライヤー程度の音でパニックになったり、気温差に鈍感だったりと、五感にも強い特徴がある癇癪持ちでした。

生まれたその日から全く寝付かなかったようで、翌朝、助産師さんから開口一番「この子は大変よ〜」と言われたほどです。

初めての育児だった私は、「私の育て方が悪いのかな」と、自分を責めてばかりいました。

外食不可、お出かけ不可。二人で街を彷徨った暗黒期

歩けるようになってから幼稚園に入るまでの期間は、まさにワンオペ育児の限界カオス状態でした。

  • 飲食店で座っていられない(外食は一瞬で断念)
  • よそのお宅の気になるものを触って離さない(友達の家にお邪魔できない)
  • 公園から突然飛び出す(公園で遊べない、一瞬たりとも目を離せない)
  • 気に入らない予定は全身で拒否(誰かと待ち合わせて出かけたり、買い物すらできない)

家の中でおとなしく遊べるタイプでもなく、疲れさせないと夜さらに寝ないため、私は毎日彼を連れて外に出るしかありませんでした。

息子の気が済むまで、二人で街を彷徨うしかなかった日々。 当時、数字に強い興味を持っていた息子はよそのお宅の水道メーターを探して歩いたり(よその敷地内に入るのを必死で止めました)、電車を見るために、車道の真ん中から見たがる息子を必死に抑えながら踏切で延々とも通過を眺めたり。

うすうす気づいてはいたけれど、5歳になって下の子が生まれ、明らかに育てやすさが違うのを見て、「私の育て方の問題じゃない。この子の『特性』なんだ」と確信が持てるまで、本当に苦しくて孤独な日々でした。

限界だった私の心を救った、唯一の「綺麗事なし」の本

そんな、食事の時間も睡眠時間も十分にとれず、すり減っていた私を救ってくれた一冊の本があります。

それが、明橋大二先生の『子育てハッピーアドバイス』です。

当時、世の中の育児書の多くは、「もっと子どもに寄り添いましょう」「話を聴いてあげましょう」という、母親目線から見れば「これ以上どう頑張れと!?」と言いたくなるような、机上の空論ばかりでした。

しかし、精神科医である著者が書いたこの本は違いました。 毎日子どもを相手に疲れ果て、余裕をなくしている「親(保護者)の心」に、優しく寄り添ってくれる内容だったのです。

たくさんのシリーズが出ていますが、かわいい漫画でとにかく読みやすく、専門用語もありません。少し前の本にはなりますが、「お母さん、よく頑張ってるよ」「お母さんが自分を大切にすることが一番の育児だよ」と全肯定してくれるこの本は、まさにカオスの中に差し込む一筋の光、当時の私にとって心の支えとなりました。

◆シリーズ累計500万部をこえるベストセラー。まずはこちら「子育てハッピーアドバイス」

◆仕事をせずに子どもと家にいるだけなのに何がそんなに大変なのか・・・・をうまく代弁してくれています。忙しいパパでも子育てに参加する方法。「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」

18歳になった息子を見て、今思うこと

あの頃、水道メーターを追いかけて街を彷徨っていた息子も、18歳になりました。 高3での不登校や通信制高校への転学など、その後もドタバタはありましたが(笑)、今では自分の適性に合うフードデリバリーの仕事を始め、自立への道を一歩ずつ進んでいます。

今、振り返って思うことは3つあります。

① 体が丈夫なのは、それだけでありがたい

どんなに手がかかっても、元気に生きていてくれる。子どもの体が丈夫だったので仕事を続けることができたという面もあります。

② 子どもは「別の人格」だと割り切れた

もし息子が私の思い通りに動く子だったら、私は無意識に子どもを「親の所有物」のように勘違いしていたかもしれません。思い通りにならない激しさがあったからこそ、「この子は私とは違う人格なんだ」と早くから境界線を引くことができました。

③ 「根拠のない自信=自己肯定感」は最高の守り神

財布をよく無くしたり、不登校になったり、失敗するたびに落ち込む息子ですが、自分の存在意義を否定することはありません。「俺はできる範囲で頑張ってる!」という「根拠のない自信=自己肯定感」を持っていて、よく私に感謝の言葉を伝えてくれます。

今、暗闇の中にいる方へ

毎日お子さんの癇癪に向き合い、「いつになったら楽になるの?」と泣きたくなっている方もたくさんいらっしゃると思います。

それでも子どもは成長し少しずつ手が離れていきます。どんなに今カオスに見えても、子どもは自分の足で立ち、それなりの形になっていきます。

まずは自分の食事と睡眠の時間を1分でも多く確保して、少しでも心に余白を作ってください。それが同じようにカオスで苦しんでいる方へ伝えたいこと、過去の自分へ伝えたいことです。

そして育児よりもコントロール可能な、時間、部屋、お金のカオス状態をコスモス状態に近づける(好転させる)ヒントをお伝えできれば・・・・という思いで記事を書いています。
少しでもみなさんの心に余白が増えますように🌸


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カオスさんとコスモスさん

カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。

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