うちの子、デジタル時計や機器の表示ばかり気にして落ち着きがありません。部屋もごちゃごちゃして目が離せないのですが、安全対策や片付けはどうしたらいいでしょうか?
わが家の長男も幼い頃、数字や規則的な動きに強く惹きつけられる特性がありました。実は我が家がシンプリストになったのは、長男の安全と心の平和を守るために『必要に迫られてモノを減らした』結果なんです。
数字や規則性に強く引き寄せられる長男の特性
我が家の長男は、病院で正式な発達障害の診断を受けたわけではありませんが、幼少期からいわゆる発達の凸凹やグレーゾーンと思われる特性がありました。
特に目立ったのが、「数字」や「規則的なシステム」への並外れた関心です。
デジタル時計の数字が切り替わる瞬間や、電子レンジの表示などをじっと見つめては没頭し、一度集中すると周りの声が一切届かなくなる状態でした。人間関係の複雑な感情よりも、整然とルール通りに動く記号に強い安心感を覚えていたのだと思います。
長男の幼少期には、以下のような独特なこだわりがありました。
・散歩に出かけると、近所のガスメーターや水道メーターをひたすら確認して回る(2歳前で平気で2時間ほどウロウロしていました)
・キッチンタイマーのボタンを連打して電子音を鳴らし続ける(最終的に壊れてしまいました)
・幼稚園バスでは一番前の席に乗りたがり、運転席のスピードメーターや走行距離メーターを食い入るように見つめる
バスの運転手さんはとても優しい方で、メーターの読み方などを丁寧に教えてくださり、それが長男が年長で九九を覚える大きなきっかけにもなりました。
100円ショップのアイテムを活用した「長男専用のおもちゃ」
キッチンタイマーを触りたがる長男に対して、ただ禁止するだけではお互いにストレスが溜まる一方でした。
そこで、親の調理用タイマーを守りつつ長男の満たされない欲求を解消するために、100円ショップで「長男専用」のアイテムを買い与えることにしました。
・長男専用のキッチンタイマー(毎日ピッピッピッと電子音を鳴らして楽しんでいました)
・野鳥観察や交通量調査で使うような手持ちの数取器(カウンター※)
・ストップウォッチ
もう少し大きくなってからは計算機能の付いたおもちゃのレジスターを与えたところ、夢中になってボタンを押し続けていました。特定の刺激に没頭する特性を否定せず、安全に満たせる環境を整えることが第一歩でした。
※「数取器(カウンター)」というのは↓のようなものです
パニックと危険を防ぐ「視覚ノイズ遮断」と部屋づくり
数字への強い執着と同時に、長男は刺激に対して気が散りやすく、衝動的な一面もありました。
部屋の中にモノが多くごちゃごちゃしていると、脳に入る情報量が多すぎて落ち着きがなくなってしまうため、我が家では「視覚ノイズを物理的に消す」対策を徹底的に行いました。
1. デジタル表示は布や紙で覆って隠す
テレビ周辺や生活家電のデジタル表示など、長男の意識を奪ってしまう数字部分は、布やペーパーを使って目隠しをしました。
「視界に入らなければ、気にならない」という状態を作ることで、長男がふと我に返り、日常の動作に気持ちを切り替えやすくなりました。
2. 危険エリアへの立ち入り・飛び出し防止の徹底
衝動的に何をするかわからない時期でもあったため、家の中の危険な場所には物理的な遮断を行いました。
・キッチン:包丁や火気があるため、ベビーゲートを設置して進入不可にする
・玄関:知らない間に外へ出てしまう事故を防ぐため、玄関は鍵+チェーン
・ベランダ:ベランダに勝手に出られないように網戸にも専用ロックを装着する
親が少し目を離した隙のヒヤリハットを失くすため、鍵やフェンスなどの物理的なガードは欠かせませんでした。
💡網戸の季節は油断しがちですが、知らない間にベランダへ出てしまわないように我が家では下のような網戸のロックも必須でした
必要に迫られて辿り着いた「シンプリスト」という暮らし
【我が家の現在のリビング】

一見するとシンプルなリビングですが、これはおしゃれを目指したわけではなく、長男の安全と心の落ち着きを最優先に試行錯誤を重ねて辿り着いた「視覚ノイズゼロ」の空間です。
元々そこまでモノが多い方ではありませんでしたが、長男の安全確保と視覚ノイズのカットを最優先に試行錯誤を重ねた結果、我が家のリビングからは必要最低限以外のモノが消えていきました。
一見すると「おしゃれなミニマリスト・シンプリストの部屋」に見えるかもしれませんが、その実態は「子どもの命と家族の平和を守るための背に腹は代えられない工夫」だったのです。
しかし、この必要に迫られた選択は、我が家に大きな副産物をもたらしてくれました。
モノを減らして分かった3つのメリット
- 長男が家の中で落ち着いて過ごせる時間が増えた
- 床や棚に危険なモノがないため、親の監視ストレスが大幅に減った
- ワーママとして忙しい日々の中で、掃除や片付けの家事負担が激減した
視覚的な情報を削ぎ落としたシンプルな空間は、発達凸凹のある長男にとっても、育児と仕事で限界を迎えていた私にとっても、心を落ち着かせる大切な避難所となりました。
まとめ〜完璧を目指さず、まずは一つ隠すことから〜
長男の発達や成長の軌跡の舞台裏には、こうした「子どもの特性に合わせた部屋づくり」の試行錯誤がありました。
子どもの強いこだわりや落ち着きのなさに直面すると、「どうして普通に過ごせないのだろう」と途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。
ですが、無理に子どもの特性を矯正しようとするよりも、部屋の環境をほんの少し変えてあげるだけで、親子ともに驚くほど生きやすくなります。
最初から完璧なシンプリストを目指す必要はありません。
まずは「気になっているデジタル表示を1つ布で隠してみる」「テーブルの上のモノを1つ減らしてみる」といった小さなステップから試してみてくださいね。
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