【連載③/全3回】ゲームにハマる・白黒思考・高校での挫折…18歳息子の特性と対話のコツ

育児のカオス

カオスさん

幼少期のカオスな時期を過ぎて言葉が達達者になるとコミュニケーションも楽になるかと思いきや、大きくなったらなったで別の壁が出てくるんですよね……?

コスモスさん

まさにその通りです!言葉が巧みになった分、自分の都合の良い部分を拾い上げて解釈したり、白黒思考で反発してきたりと、また違った難しさがありました。我が家のリアルな壁と対話の工夫をお話しします。


言葉が巧みになったからこそ見えてきた「新しい壁」

幼少期は言葉でのコミュニケーション自体が難しく、衝動性や感覚過敏に悩まされていました。

しかし、中学生・高校生となり語彙が増えて会話が成り立つようになってくると、今度は「言葉の巧みさ」や「白黒思考(極端な思考)」が新たな課題として浮き彫りになってきました。

具体的には次のような反応が顕著になります。

  • 自分に都合よく解釈する
  • 「いつも」「また」などの副詞を使って怒られることに過敏に反発する
  • 部活の部長など同世代リーダー層の「矛盾やあら」を見つけて激しく反発する

幼少期のように手がかかる愚痴のような苦労ではなく、「理屈と理屈のぶつかり合い」という質の違う難しさに直面することになりました。

【体験談】自分に都合よく解釈し、高校で「コース落ち」から不登校へ

この「自分都合の解釈」と「好き嫌いによる成績のアンバランスさ」が決定的な挫折につながったのが、高校時代のエピソードです。

息子が通っていた私立高校は、成績別に複数のコースに分かれていました。得意な数学・物理はトップクラスの成績だったものの、英語が壊滅的で常に欠点ギリギリ。

面談で学校から「英語の成績を上げないと上のコースに留まれない」と何度も注意されていたにもかかわらず、息子は「数学や物理が良くて全体の平均点は満たしているから大丈夫」と自分に都合よく解釈してしまったのです。

結果として高3に上がるタイミングで所属していたコースから落ちてしまいました。

年末年始に中学英語から復習し少し英語の成績は上がったものの、コース落ちした事実に納得がいかず、仲の良かった友達とクラスが離れたこともあり不登校になりました。

「言葉で説明されているのに、自分都合で解釈して危険信号を軽視してしまう」という特性に対する関わり方の難しさを痛感した出来事でした。

察することができない息子へ編み出した「2回警告・3回目実行」ルール

昔も今も変わらないのが、「自分が納得いかない小言や注意には、全身で猛反発してくる」という点です。

「親がイライラをつのらせてきて、そろそろヤバそう」というような雰囲気(場の空気)を察することができないため、親が突然怒ったように感じて「急に怒りだして訳が分からん!」「俺は悪くない!」と防衛反応が入ってしまいます。

そこで我が家で導入したのが、「事前警告2回・3回目に実行」というルールです。

実際にゲーム機を捨てた日のエピソード

中学校の夏休み最終日、宿題が終わっていないのにゲームがやめられない息子に対して、以下のように対応しました。

  1. 本人の設定: まず「何時にやめて宿題を始めるか」を本人に自分で決めさせる。
  2. 1回目の延長: 時間になってもやめられず「あと30分だけ」と言うため、「自分で決めたルールを守れないならゲーム機を捨てることも考える」と宣言(事前警告1回目)。
  3. 2回目の延長と明確な警告: 再び時間になってもやめられず、さらに30分延長を求めてきた際、「次こそ時間を守れなかったら本当にゲーム機を捨てる」と明確に伝達(事前警告2回目)。
  4. 約束破りと実行: 時間が来た際、「ママが電子レンジを使ったからWi-Fiの調子が悪くなってゲームができなかったからその時間分延長する」と言い始めました。

「高かったし、買って1年も経っていないゲーム機を親が捨てるはずがない」という甘えを感じ取ったため、親側の「本気」を示すべく、宣言通り本当にゲーム機を捨てました。(実際には、食事を作っている最中だったので鍋に入れてゆでました💦)

かわいそうに思えるかもしれませんが、境界線(ルール)を曖昧にすると、息子のような特性を持つ子は次から親の言葉を聞かなくなってしまいます。我が家の息子も「この親は口だけではなく本当にやるときはやる」と痛感したようです。高かったゲーム機を捨てるのは正直こちらも思い切りが必要でしたが、ゲーム機を購入してからゲーム時間について小競り合いが続いていたので「息子にゲーム機を買い与えるのは早かった」と気持ちを切りかえました。

18年かけてたどり着いた「親の関わり方ルール3選」

数々の失敗とぶつかり合いを経て、18歳になった現在、私が息子と向き合う上で意識しているルールは3つです。

① 感情的にならず「なぜダメなのか」を論理的に説明する

「なんでそんなんするの!!」と感情的に怒るのではなく、「〇〇という状態になると、こういうリスクや不利益があるから、こうしてほしい」と筋道立てて論理的に説明します。

② 「事前に」予告とルールを共有しておく

急に注意すると反発するため、「ここまではOK」「次を超えたらこうなる」というラインを事前にクリアにしておきます。

③ 親側の発言にブレを持たせない(一貫性)

「前に言っていたことと違う」という論理の矛盾を絶対に見逃さないため、こちら側も理不尽な理由で怒らないよう気を配り、一度宣言したルールは守ります。

まとめ:特性に合わせて、対話ができる関係づくりを

言葉が通じるようになった中学・高校以降も、不登校や友だちとのトラブルなど、山あり谷ありの連続でした。

ですが、感情的に怒るのをやめ、論理的で一貫性のある対話へシフトしていったことで、18歳になった現在は「自分に合う仕事を見つけ、一人の大人としてしっかり話し合いができる関係」へと成長しました。

特性そのものを完全に消すことはできません。しかし、子どもの特性と成長段階に合わせて「親の関わり方」も試行錯誤しアップデートすれば、必ず道は開けると感じています。今まさにお子さんの特性に振り回されてヘトヘトになっている方へ、少しでも肩の力を抜いて心に余裕を生み出すきっかけになれれば幸いです。


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カオスさんとコスモスさん

カオスでも、コスモスでも・・・今日を頑張るあなたに、お疲れ様を。

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